社会人のための勉強法とは? 〈書評〉「1日30分」を続けなさい!人生勝利の勉強法55

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おはようございます。まいんどーです。

お盆を過ぎてだんだん涼しくなってまいりました。どうでもいい話ですが最近風邪をひいて、お盆休みが台無しになりました。旅行に行く予定がポシャったのでございます。

そんなことにもめげず書評第二回です。

今回紹介するのは

古市幸雄著 「『1日30分』を続けなさい! 人生勝利の勉強法55」(だいわ文庫)

です。

 

どういう本か

スキルアップあるいは自己実現したいと日々願いながらなかなか実行できない全ての社会人に向けた、自分の決めた目標をあくまでも現実的に、どこまでも地道にやり抜くための方法論。

本来著者が一万円で希望者に提供していた(しかも実行して効果が出なかった場合は一年間は返金保障していた)というすごい本。

 

3つのおすすめポイント

 

① 勉強を習慣づけることに徹する

 

 しかし、三日坊主でもいいのです。三日坊主を年間50回繰り返したら、

1年間で150日も勉強していることになります。(34p)

 

この本の重要なテーマの一つは、「継続は力なり」ということだと思います。この場合の継続とは、文字通りの「継続」とは限りません。一度は目標を持って努力を始めたものの、自分に課した日課をやり遂げられず、挫折する。よくある話です。

僕も例えば英語の勉強をしようと英単語のCDを毎日一節ずつ聴くという計画を立てても、だいたい十日〜二十日は続けられるものの、たまたま飲み会が入ったとか、風邪をひいたとか、小さな理由でやらなくなり、「ああまたダメだった」と自分に失望することをそれこそ何回も経験しました。

しかし大切なのは、そこで「もう無駄な努力はやめよう」と考えるのではなく、習慣化するまで目標を捨てないということだと思います。著者も成功と失敗を繰り返して習慣を身につけていくのだと説いています。

 

② どこまでも具体的に生活を見直す

 

 つまり、「忙しい、忙しい」と言っているあなたは、実は1年のうち1ヶ月半近くテレビに費やしているのです。(81p)

 

これは1日二時間、土日に五時間テレビを観た場合のことを言っています。詳細な計算式が書かれているので読んで確かめてください。第2章ではどうやって勉強時間を作り出すかについて、きめ細かく説明しています。まずテレビを観ないこと、会社の休憩時間、通勤時間の活用法など。

テレビを観なくなっても無意味にネットサーフィンしてたら同じだよ、と書かれていて、ああオレのことだわとグサッと刺さりました。そうなんです!時間を浪費する習慣はすぐ身につくのに、勉強する習慣はなかなか身につかないんですよね。恥ずかしながら自分の話をすると、まず朝起きるじゃないですか。起きてすぐ勉強を始めればいいものを、トイレに行ってコーヒー入れて、まずソーシャルゲームにログインしますからね。しかもろくにゲームそのものはやらなくなっていてさえ、「とりあえずログインしとこう。ログインボーナスもらえるから。あと二日でガチャ引けるわ」ってなりますから。もう意味不明。お前そのゲームもうやってないだろって。SSRのキャラ集めて何になるんだって話ですよ。

 

③ 目標達成に向けて自分を変えていく

 

 自分の目標達成ができない人たちの共通点は、まったく逆のことをしていることです。目標達成のために注ぐエネルギーや時間が、いままでと変わらず固定のままなので、目標達成のほうが変数になっているのです。(180p)

 

次の181pに載っている図が大変わかりやすいです。僕もあいまいな勉強量の設定をついしてしまいがちで、結局試験までに充分な準備ができなかった、ということが何度かありました。

それは、「さほど苦もなくできる勉強量でやったことにする」ことと「スケジュール的に遅れていることを自覚していながら進捗を見直さない」ことが原因でした。要するに現実逃避していたのです。半年後が試験だとしたらだいたい一ヶ月前には一通り学習は終わっていて、あとは模擬試験の問題を繰り返しやるとか、見当はつくはずです。それが三ヶ月過ぎても半分も参考書が終わっていなかった時に見直さずに、それなりにがんばってるよな、とごまかして同じペースでしかやらなかったら結果は見えています。そしてダメだったら「次合格すればいいや」の繰り返し。

そうではなく、ある程度やって進捗が思わしくなかったら勉強量を増やす。一度決めたゴールに絶対に間に合わせる。その覚悟がなかったら達成は覚束ないということです。

 

ろがるポイント!】(本筋とは関係なく面白いと思った点)

 

◯ボールペン

自宅の書斎で利用しているのは、パイロットのデスク用「ドクターグリップ」のみ。(218p)

 

著者は大変親切で、自らが日常使用しているボールペン、ヘッドホン、耳栓、椅子、テーブルなど、商品名まで明記して教えてくれます。真似しようと思えばすぐできます。

僕は文房具が好きなので、著者がボールペンの芯は0.7mmではなく1.0mmを好きで使っているといった話を楽しく読めました。ボールペンも100円くらいで色々試せるのでいろんなメーカーのものをつい買ってしまいます。ちなみに僕が仕事で愛用しているのはゼブラのクリップ-オンスリム2Cです。油性の書き味が好きで、この商品は2色入りでも軸が細めなのが気に入っています。

 

まとめ

ただ毎日仕事をこなすだけでなく、「本当はこれがやりたいんだ」という目標を密かに持っている人にはぜひ読んでほしい本です。目標を達成するためにどういう覚悟で、どう生活を変えていかなければならないかを具体的に教えてくれます。

僕もレビューのために再読して背筋が伸びる思いがしました。