お金、そして生き方 〈書評〉お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ

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おはようございます。まいんどーです。

最近寒くなってきました。うちの庭の岩の上に陣取った野良猫を見たらなんだか太ったような感じがしましたが、よく見ると毛がフワフワしていたので冬の毛になったのかなと思いました。まあいろんな人からエサをもらって太っただけかもしれません。

ということで今回は、

糸井重里・邱永漢著「お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ」(PHP文庫)

です。

 

【どういう本か】

糸井重里が作家・実業家であり「金儲けの神様」と呼ばれた邱永漢に、お金とは何かを聞く対談本。

 

【3つのおすすめポイント】

 

① お金の使い方は自分で覚えさせる

 

一ヶ月の間の仕送りだと、たとえむだづかいをしても、最後の一週間だけをパンと水で暮らしていれば、飢え死にはしないわけです。でも、もし一年分を早くに使ってしまったとしたら、あとの残りを生きられないですから。(27p)

 

これは邱氏が一人暮らしをする息子さんに、一年分の仕送りを一度に渡したという金銭教育の話です。

僕も若い頃金銭感覚が全くなく、一人暮らしをしていて月末になると決まってお金が足りなくなっていました。友達に借りたりして、いろいろ迷惑をかけながら遣い方を覚えていった気がします。次第にパスタだの缶詰だのを仕送りが来たら真っ先に買っておいて、食べ物に困らないようにするとか工夫するようになりました。

しかしもし先に一年分渡されたら、きっと飢え死にすることになっただろうなあ。

 

② 面白い仕事を探すのが大事

 

ですから、自分にとって面白い仕事は何かを発見することが第一ですね。ただ二十歳やそこらで発見できるわけがないのだから、いろんな経験を積む必要がありますね。(77p)

 

僕も二十歳どころか今やっている仕事も面白いかと言われればそんなことありませんが、心の底から仕事が面白くってしょうがない、という人は少ないのではないでしょうか。でも一足飛びに好きな職業に転職!とまでは行かなくてもいろんな経験をする努力(それ自体を楽しめれば一番いいですが)は怠ってはいけないんだと思いました。

 

③ お客を飽きさせないこと

 

やっぱりお客が「飽きない」ことが大切だから。一〇〇円でいい品といっても、同じものだけがいつまでも並んでいたら、お客はすぐこなくなるでしょう。(220p)

 

これは100円ショップについて語った部分ですが、僕はこれをブログに置き換えて考えました。何か一つのことに特化したブログならそれほど変化がなくても興味を持って読んでもらえるかもしれませんが、雑記ブログをやっている者としては退屈にならないように変化をつけなきゃな、と思った次第です。

余談ですが100円ショップに行くと「これなんか違うことに使えそうだな」と閃く時がありませんか?先日木製のティッシュボックスケースを二個並べるとPCのモニターの台座にちょうど良さそうだな、と思って買ってきました。やや不安定な感じはありますが使えています。

 

ろがるポイント!】

 

私は各界でそれぞれに成功してきた人を見てきましたが、育った環境も違うし、現にたずさわっている仕事の内容も違いますが、どの人にも共通していることは「思ったことはすぐにやる」ということです。(215p)

 

僕は昔から考え込む方で行動が遅いので、ここを読んで「そうですよね!」と反省するしかありませんでした。思い起こしてみると、今までも長いこと悩んだ末に行動したけど、結局最初に考えたことと大差なかったということが多いです……。

 

【まとめ】

お金のことだけでなく、仕事や生き方についてもためになる話が多かったです。邱氏の若い頃の思い出話もすごく面白いのでおすすめです。