主体性を持って生きるために〈書評〉人に振りまわされずに生きる13の法則

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おはようございます。まいんどーです。

今日も今日とて仕事中同僚と昔やったゲーム(主にRPG)の話になりました。やはり同世代だとやっていたゲームがほぼ共通しているので盛り上がります。FFやドラクエの話でどう攻略したとか、ストーリーのここが納得いかないとか。僕の思い出で印象に残っているのはドラクエⅡのロンダルキアの洞窟でドラゴンのブレスに苦しめられ、落とし穴に何度も落ち、やっとのことで洞窟を出たらバズズのメガンテで全滅とか。FFⅡでは序盤に戦艦でクアールのブラスターを食らって全滅とか。全滅ばっかりだな。

というわけで今回は、

ヨーゼフ・キルシュナー著 畔上司訳「人に振りまわされずに生きる13の法則」(主婦の友社)

です。

 

【どういう本か】

ドイツのベストセラー作家キルシュナーが、人に振りまわされずに人生で成功を収めるための方法論を説く。

 

【3つのおすすめポイント】

 

① 時期を待つ

 

つまり、「今すぐ、力ずくでも勝ちたい」と思ったことが、そもそもの間違いなのだ。本当に勝ちたければ、いろいろな条件が整うまで、じっと待つことである。(29p)

 

ここではなぐり合いのけんかを例にあげていますが、著者はまず勝つための行動を「力」や「攻撃」とすぐ結びつけることに疑問を投げかけます。成功を手にするにはタイミングも重要だし、相手の攻撃をかわし続けた結果勝利を呼び込むこともあるのだと説きます。そのために待つことも必要なのだということです。

 

② 他人の考えに左右されない

 

世の中には、いつも他人のことを気にして、「何か恐れを抱けばすぐさま他人に気に入られようとして行動する人たち」がいる。こうした人たちは、自分の夢を人生で実現することができない。他人の考えに左右されているからである。(86p)

 

主体性を持たず、自分の成功・失敗が他人の評価で決まってしまうと考えると、それに振りまわされてしまうという防御面について語った部分です。

これは僕も過去に苦い思い出があるのでよくわかりました。何かを物事を進める時に、メンバーのバラバラな意見に振りまわされて、自分はこうやりたいんだ、ということを主張できなかったのです。反対意見があるかどうかよりも、自分のやりたいことをメンバーにちゃんと示せるかが大事なのだと後で反省しました。

 

③ 無心になる

 

「あなたがそれをできなかった原因は、実行に移す際に無心になれなかったからだ」。

雑念にとらわれていては、成功などおぼつかないのである。(153p)

 

これは夢の実現のための行動を実行する段階の話です。実行に移す前にはリスクについてもいろいろ考えますが、やるときは無心に実行しなければならないということです。

結局無心になるためには自分が十分に努力し、考え抜いたという自信が必要なのでしょう。

 

【ろがるポイント!】

 

わたしたちの周囲には、「起こりそうもないこと」を期待しながら一生を過ごす人がいる。実現するはずのないことを、いつまでも待っているのだ。(96p)

 

こうなったらいいな、と思っている段階では想像の世界で心地よくいられます。いわゆる「オレはまだ本気出してないだけ」状態です。実行すると成功するかもしれませんが失敗して現実を思い知るだけかもしれません。だから怠け者は、自分が行動しなくても誰かが自分の夢を実現してくれないだろうか、と夢想するのです。そしてその願いは絶対に叶えられないのです。

 

【まとめ】

自己啓発本はアメリカのものが多い気がしますが、この本はドイツだからか独特な処世術を説いていて新鮮でした。むやみに戦わず、目的の達成を第一にして行動する。それは簡単なようでなかなかできないことです。いつも私たちは他人の評価やその場の情況につい動かされてしまうからです。

この本を読むと、本当に自分が自分の目的に忠実に生きているのか、見直さなければならないと感じるのではないでしょうか。