本当に自分を生きる生き方 〈書評〉君がオヤジになる前に

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おはようございます。まいんどーです。

ちょっと前のブログでゲームをやる時間がないという話をしましたが、これは僕だけの話ではなく、同年代の男共通の(といっても僕の周りだけですが)認識だとわかりました。それに加えて、高度に進化した今のゲームにだんだんついていけなくなっているんですね。

昔に比べるとやりこみ要素も増え、操作が複雑化し、情報量も格段に多くなっています。もちろん楽しいんですが、なかなかのめり込むまでに時間がかかるというか、ちょっとやってやめてしまったりが多いんです。

じゃあ体験版で十分かな?

 

というわけで今回は、

堀江貴文著 「君がオヤジになる前に」(徳間書店)

です。

 

【どういう本か】

 

堀江貴文氏が若きサラリーマンに贈るメッセージ。自分の人生を良くしていく意欲を失った「オヤジ」にならないために、思考停止しない生き方を指南する。

 

【3つのおすすめポイント】

 

① 些細なことにも頭を使う

 

食習慣の均質化は、思考を停止させる可能性をはらんでいる。

朝食の献立を毎日考えるのは、生産的でとても楽しい作業なのだ。パンでも、カレーでも、パスタでも何だっていいじゃないか。パターン化した流れに安心感を覚え、「朝食に麻婆豆腐はあり得ない」と決めつけるのは、ダメなことの規範を自ら狭めているだけ。こんなにも豊かな選択肢に囲まれた生活を、わざわざ窮屈にするだけだ。(24p)

 

堀江氏の意見ももっともだと思います。でも……。

一時期僕は家族の夕飯をずっと作っていた時期がありましたが、献立を考えるというのは想像を絶するストレスです。

すぐ自分の中でレパートリーを使い果たして、嫌になってくるのです。自分だけが食べるわけではないので、ワンパターンになっちゃいけないよなとか、この食材は嫌いだから抜いておこうとか、気を使いまくるわけです。まあそれも頭を使っていいことなのかもしれませんが。

あ、誤解のないように、僕は料理そのものは好きです。このブログでも、いつか料理コーナーをやろうかと思っているぐらいなので。

脱線しましたが、同じことを繰り返すことが平気になって、頭を使わなくなるのが問題だということですね。

知り合いにも同じ牛丼屋に会社帰り毎日のように行って夕飯を済ませてまったく平気な者もいますが、ぼくはちょっとそれは耐えられないかなと思います。新しいお店ができたらすぐ開拓したくなる方なので。

 

② 恋愛をやめないことが大切

女の子との恋愛には、服装とか美味しいお店を選ぶ試行錯誤が必要。もし結婚したという理由で恋愛をやめれば「好きな人に振り向いてもらう」という、あの手この手の思考が停止してしまうのだ。

モテる必要がない、という考え方はマズい。

君たちが最も忌み嫌う、オヤジへの第一歩だ。(63p)

 

結婚後の恋愛については置いておくとして、モテたいという気持ちが頭を活性化させるのは間違いないでしょう。本気で口説こうと思うかどうかには関係なく、男女問わず異性と交際したいと思うエネルギー以上に生き生きさせるものはないと思います。

問題はその対象となる異性が周囲にいるかどうか、ということですね。なかなか街で見かけただけの女性に声をかけるとか難しいですし。

それでも日頃どこかにかわいい子いないかな?とアンテナを張るだけでも元気が出るかもしれません。

 

③ やる気が一番大切

 

どんな人が採られるか?といえば、答えはシンプルだ。

やる気のある人。

もっと言うなら、やりたいことがはっきりしている人だ。

「何をやりたいのかわからない」というのは、迷っているのではなく、ただの出来が悪い人だ。自分探しは会社ではなく、他の場所で済ませてから来てほしい。(108p)

 

はい来ましたグサッと刺さるポイント。

これは就職面接について言っている部分ですが。僕は自分探しもしましたし、最初に就職した会社で自分でも向いていないと思いながら営業をやっていましたが、これがまた見事なまでにうまくいきませんでした!

要は考え方が甘すぎたのです。内向的な自分でも、営業をやっているうちに性格が変わってくるかもなどと意味不明な期待を抱いていました。もちろん成績は悪かったです。

そもそも会社は利益をあげるために動いているのだから、おれの性格がどうだの何の関係もないんですよね。会社じゃなくてカウンセリングでも受けるべきところでした。

何をやりたいのかわからないことが問題なのではなく、それを自分で探求せず他人から与えてもらおうと思っている根性が話にならないってことですね。

 

【ろがるポイント!】

 

僕はほとんど、物を買い替えたりしない。つい最近まで、18歳の時に買った炊飯器を使い続けていたし、経営しているバーにはずいぶん前に自腹で買ったプラズマテレビを置いていた。(116p)

 

これは興味深いですね。うなるほどお金を持っているであろう堀江氏がそんなに倹約家だというのは驚きました。でもそれも彼の徹底した合理主義からきているのでしょう。僕も長く使っているものはありますが、さすがに堀江氏には負ける……と思ったら、18歳の時から使っているアイロンがありました。

うん、これでおれも大金持ちになれるな(?)。

 

【まとめ】

 

堀江氏の熱い主張が印象に残る一冊でした。巻末にカバーイラストを描いたマンガ家の福本伸行氏との対談が掲載されていますが、これがまた抜群に面白かったです。このためだけに買ってもいいと思いました。