おはようございます。まいんどーです。
今年も残りあとわずかですね。歳を取ると時間が過ぎるのが早くなると言いますが、自分の場合は今年はそうでもありませんでした。いろいろありました。
来年はもっと積極的にやったことのないことをして、時間が過ぎるのを遅くさせようと思います。
まだ今年終わってませんが。
というわけで今回は、
Testosterone著 「筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法」(ユーキャン学び出版)
です。
【どういう本か】
DIET GENIUS代表で著作家のTestosterone氏が、世の中の問題の99%は筋トレとプロテインで解決するというスローガンのもとに、筋トレが人生に与える効果について力説する。
【3つのおすすめポイント】
① 筋トレでネガティブな気分を変える
仕事もプライベートもダメで八方塞がり。死にてぇって思ったら3ヵ月だけ筋トレしてみてくれ。テストステロンという支配欲を司るホルモンが分泌されてネガティブな気持ちを打ち消してくれる。
(「第1章 メンタルがボロボロになったあなたへ」35p)
まずこの本は筋トレしていればだいたいの問題は解決する、というスタンスで一貫しています。
筋トレによって自分の身体に自信が持てるようになり、気分も良くなるというわけです。
すごく単純に思えますが、正しいのかもしれません。結局人間は、特に男は強くなることによって自分に自信をつけることが基本中の基本で、そういう王道を目指さなくなることでいろいろ悩みが生まれてくるのではないでしょうか。
運動することでモヤモヤしていたのがスッキリするのはわかりますね。運動もきっかけとかすぐ運動できる環境がないとやらなくなりがちですが、ちょっと歩いたり走ったりするだけでもただ部屋でテレビ観たりゲームやったりして気晴らししようとするよりもずっと効果がある気がします。
② 筋トレで意志力を鍛える
筋トレは筋肉を鍛えるだけの行為じゃない。嫌な事から逃げ出さない精神を鍛える行為だ。「ジム行きたくない」と思ったらチャンス。気分を意志力でねじ伏せ筋トレしろ。
(「第3章 いつも自分に負けてしまうあなたへ」108p)
これまた王道の、筋トレによって精神力を鍛えることを語っています。筋トレをしたくない、サボりたいと思った時こそ意志力を試されているのだと。この普通のことを、筋トレにこじつけて「やれ!」と叱咤激励する語り口がむしろ新鮮に感じます。意外とこういうストレートな説得はない気がします。
自己啓発本でも、視点を変えようとか、そんなにがんばらなくてもこうすれば無理なく達成できるよとかいうのが多いですからね。そういうのが一切なく、ひたすら自分と闘うことを求めるのがかえっていいのかもしれません。
③ 筋トレで自分を支配する
支配欲と結びつけられるテストステロンだが、この支配欲、他人ではなく自分自身に向く事で真価を発揮する。経営者はテスト値が高いとされるが、その要因は恐らく
自分を支配したい
という欲求に答え続けた結果である。
(「第4章 どうしても仕事で成功したいあなたへ」141p)
身体を鍛えることには意志力だけではなく、栄養学の知識や計画を実行する行動力も必要と、できる男の能力すべてが必要だという結論に行き着きます。確かに出世しているビジネスマンは皆ジムに通って汗を流しているイメージがありますね。
つまるところ抜きん出るためには自分をコントロールできなければいけないということですね。頭でいくら自分がもっとこうした方がいいと思っても、その通り実行できなければ意味ないですから。
【ろがるポイント!】
心だって筋肉と同じで傷つけんと強くならん。成功すればラッキーだし失敗しても心が一回り強くデカく成長する。気にせず次行け。悩む前に行動あるのみ。
(第5章「異性との接し方がわからないあなたへ」169p)
筋トレでカッコよくなって自分に自信をつけるのは普通の目的ですが、筋トレにハマることによって浮気する時間もなく、さらには筋トレが一番大事になってモテるかどうかもどうでもよくなるというのですが……モテるかどうかを気にするよりも、女性より夢中になれるものを持っていた方が人生充実するということでしょうか。
それぐらい何かに夢中になった方がかえってモテだけを気にしているよりもモテるようになる、ということですね。たぶん。
【まとめ】
本書を最初に書店で手に取った時は何でもかんでも筋トレに結びつけただけの、何というかウケ狙いで作った本かと思いましたが、読んでみると非常に説得力のある、自己啓発本としても真っ当なことを語った内容で驚きました。
僕たちが日常どうにもならない悩みだと捉えていたことも、体を鍛え、自分に真摯に向き合うことによって乗り越えていけるという希望を与えてくれる本でした。